目次
最もよい作業動作を実現しようとする経済的な法則
動作経済の原則
動作経済の原則(principles of motion economy)とは、「作業者が作業を行う時、最も合理的に作業を行うために適用される経験則」(JIS Z8141:5207)と定義されています。F. B. ギルブレスが動作研究の成果として身体の使用、作業者の配置、そして設備・工具の設計の3つの側面から22の原則をまとめました。
この22の原則を4つの原則に要約したものが「動作経済の基本原則」です。
わずか4つの着眼点ですが、この点に集中をすることにより、効率的に動作の改善を進めることができます。
この22の原則を4つの原則に要約したものが「動作経済の基本原則」です。
わずか4つの着眼点ですが、この点に集中をすることにより、効率的に動作の改善を進めることができます。
動作経済の基本原則
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原則1:動作の数を少なくする
反転、方向替え、持ち替え、探すなどの動作をなくす -
原則2:両手を同時に使う
左右の手を同時に動かす、またはその訓練をする -
原則3:移動の距離を短縮する
モノを運ぶ、手を移動する距離を短くする -
原則4:動作を楽にする
自然の法則に従って動作を追求する。作業者に負担がかからないようにする
正常作業域
正常作業域における作業空間とは、「作業を遂行する時に、作業者が身体各部を動かすのに必要な作業範囲」(JIS Z8141:5309)のことです。
作業空間は、作業域ともいわれ、最大作業域と正常作業域からなります。
最大作業域(maximum working area)とは、固定した方を中心に、手を最大に伸ばした時の手の届く範囲を表します。
正常作業域(normal working area)とは、上腕を身体に近づけ、前腕を自然な状態で動かした範囲を表します。作業者にとってベストの空間であるとのことを表します。
作業空間は、作業域ともいわれ、最大作業域と正常作業域からなります。
最大作業域(maximum working area)とは、固定した方を中心に、手を最大に伸ばした時の手の届く範囲を表します。
正常作業域(normal working area)とは、上腕を身体に近づけ、前腕を自然な状態で動かした範囲を表します。作業者にとってベストの空間であるとのことを表します。